清水湯(滋賀県甲賀市水口町)


近江鉄道水口石橋駅を降り、旧東海道を東へぶらぶら歩いていると、なんだか渋そうな銭湯を発見。タオルを持っていたのでもちろん入浴。えーっと滋賀県の風呂賃いくらやったかな…、え?400円?高いなぁ。って滋賀は今月から値上げか。まぁ原油高な世の中やからねぇ…。*1
しかし中はホンマにこぢんまりとしている。漢数字が黒々と書かれている渋い木製ロッカーは20コちょっとしかない。鍵はかからない。浴室に入ると、目につくのはそんなに大きくない湯船1コだけ。両脇にあるカランも合計で10コもなかったと思う。シャワーはそのうち3つぐらいしかなかったと思う。20人も集まったら「芋の子洗うような」大混雑になりそうだ。1つしかない湯船は深いもの。下から熱湯がこんこん湧き出ており、しばらく誰も入らなかった後に入浴すると、湯船の縁から「ザバーッ」とお湯がかけ流し。温泉ではないけど、井戸水を沸かしたお湯は何だか少しやわらかいような感触だった。ただ、あまりにお湯が熱すぎて3分ぐらいで上がってしまったが。別府の共同浴場並みかそれ以上の熱さだったかも。
風呂上がりのドリンクは市販の缶ジュース少々と牛乳、サンガリアのびんラムネ。品揃えも「こぢんまり」としている気がするが、それでも風呂上がりに何か飲めるのはうれしい。ラムネを飲みながら、番台のいおばーちゃんに「お湯がめっちゃ熱かった…」と言うと、
「水で埋めたらいいのに…」と。そう言えば、湯船の縁に水の蛇口があったな。もちろんいくらか水出したけど、水を埋めすぎると、熱湯が好きな常連さんに申し訳ないし、そもそもすぐに冷めそうにないくらい熱湯が出てたし…。なので庵は水の蛇口あたりで真っ赤になっていた(汗

「また、ゆっくりしに来てください。」 素朴な旧街道の銭湯だった。
「ありがとう。また来ますわ…」

*1:ちなみに大阪も先月の中ごろに410円に値上げ